海外交通政策資料研究会 第44回

      海外交通政策資料研究会 第44回 議事録

日時 2015122日 (木)1500

議題及び資料
1 米 カリフォルニア高速鉄道の起工式と車両発注
2 米 オバマ政権の30年交通政策
3
 米 燃料税財源問題
4   米 ワシントン地下鉄事故
5   UIC インフラチャージ報告書
6  Eurostar新高速車両
7 仏 Mobilite durable プロジェクトと投資額
8   仏 最近開業のLRT
9   墺 ウィーン中央駅
10  独 ベルリン新空港
11  独 鉄道遅延問題と経営
12  中 CNRCSR統合
13  中 北京地下鉄値上げと料金体系
14  カザフスタン―トルクメニスタン連絡線の完成

報告及び議事内容
CHSRAは1月6日FresnoSan FranciscoLos Angeles 840kmの起工式。連邦予算の追加配分は不明。昨年秋の車両の供給、保守、基地等を含む96編成のREIに対して日本を含む10社が意思表示★米国運輸長官はTransportation Research Boardに対しインフラの老朽化と南部,西部の人口増に対応して各分野の課題を抽出しシステム全般の今後30年の運輸計画の結論をまとめるよう指示★米下院議長は道路基金(5月まで暫定期間延長中)の財源不足問題につき運輸サイドのガソリン税増徴による不足補填の動きに反対表明★NTSBはワシントンの第三軌条メトロの電気・煙事故につき、火災原因、乗客の脱出、電源遮断時間、列車の移動等を検証中★2012/11の“INFRACHARGES UIC Study on Railway Infrastructure Charges in EUROPE  FINAL REPORT ”から各国の費用の基本的考え方、構成、Tariff System のタイプ及び日本の新幹線の分析についての報告★Eurostar320kph新車完成、様々な調整協議が必要のため現行速度299kph(トンネル内155kph)を維持。イタリア人デザイナー、客席数、運行区間の拡大(アムステルダム、プロバンス、スイス)などサービス向上、既発10編成に加えSiemens7編成の追加発注。乗客数は1000万人を超えシェア80%。英国政府保有の40%株(仏55%、ベルギー5%)の売却手続中★仏環境相は€4.5億を持続可能交通(Transports collectifs et Mobilite durable)のためAgence de financement des infrastructur de transport de France( AFITF)に支出すると表明(環境税補填のための2015-2017年€19億は継続)。BHNS(高水準バスサービス)、メトロ4、トラム15,索道4、水路4等を含む999の全国プロジェクトを発表、各都市の雇用、通勤、環境の改善を目指す★仏で最近開業したブザンソン、オーバーニュ、パリT6,T7,T8のトラムについての報告★スルー方式のウィーン中央駅、関連のコンプレックス“Bahnhof City”開業、東南北各方面国際列車及び空港アクセスが改善。本年12月に向け更に設備、ダイヤの整備が進む★シェーネフェルト、テーゲルを統合するベルリンブランデンベルグ新空港は4度延期されたが開港の見通し不明★獨鉄道は2009から2014までの統計を発表。輸送量は増加したとはいえ特に長距離輸旅客で遅延時間が増大。最近の天候、新車両使用開始遅れ、線路関係職員不足、ストライキなどの問題が深刻★競争目的で分割されていた売上各$160億の中国車両関連会社CSRCNRが国際市場でのシェア拡大を目指し合併、資本金$260億。両社は最近ボストン地下鉄、メキシコ、アルゼンチン、ナイジェリアに進出★北京地下鉄は現行均一運賃2元を距離制に改め最低3元、6キロ以上4元、12キロ以上5元、22キロ以上6元、32キロ以上20キロごとに1元追加。郊外に住む移住者にとって大幅負担増。上海ではすでに距離制★カザフスタン、トルクメニスタン、イランを南北に結ぶカスピ海東側(主に1520mmゲージ)の鉄道が完成

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