海外交通政策資料研究会 第24回

海外交通政策資料研究会 第24回 議事録

平成24年3月22日(木)15時開催

議題及び資料 

1米国 State of Union Addressとインフラ、交通投資
2米国 SAFETEA-LUの経緯と延長法、予算の上院での可決
3仏国 Nimes-Montpellier間の客貨高速線建設に関するRFFのPPP契約
4仏国 RFFと地域圏とのGPSO計画の進展
5仏国 旅客サービスの質に関するAutoriteの新設
6仏国 ストに際しての航空旅客保護法
7ECRのParis-Marseille間長大高速貨物列車輸送
8印度 第12次5カ年計画に関する専門委員会による鉄道投資計画の提案
9EU 欧州~コーカサス~アジア輸送回郎の支援

議事内容

★不要になった戦費を償還とインフラの再生に使うとした米国の予算教書に関し①FRA(470億ドル)とFTA(1078億ドル)の2013~2018の6箇年計画予算②高速鉄道計画(総額80億ドル)のこれまでの経緯③都市交通整備と雇用も含め老朽化対策の諸施策とその財源手当、Highway Trust Fund の改組、Transportation Infrastructure Finance and Innovation Actの制定とインフラ投資バンクの設立提案、共和党との関係などの説明があった★米国の交通投資計画関連法律について、ISTEA,TEA21,SAFETEA-LUに至るこれまでの経緯とSAFETEA-LUの延長法の現状、AMTRAK再生を主目的として制定されたPassenger Rail Investment and Improvement Act の経緯、景気刺激策として制定れたAmerican Recovery and Reinvestment Actと予算の関係などについて報告があった★ニーム・モンペリエ間客貨両用のフランス初めてのバイパス新幹線ルートの建設について2017目途でReaeau Ferre de France(RFF)とBouyguesグループとファンドの間のPPP契約に関し、RFFの役割、現況、建設改良計画と地域等との協議、貨物輸送の現状、Bouyguesグループの構成、PPPの性格、建設の効果、在来線の利用などについて意見交換をした★フランス南東部の420キロの大鉄道改良計画(GPSO)に関しRFFと地域とのフェーズ1の3年間の協議が整い2014年の公益宣言が予定されているが、この協議の手続きや進行について議論した★フランス、2月16日に鉄道、航空旅客に対し最大の透明性と情報を提供する目的でサービスの質に関する新しいAutoriteがMEDDTL(環境国土交通住宅省)に設置されているCGEDD(環境国土交通審議会)内に設置され、企業のサービスの改善指導と旅客の情報の透明性と質の向上に関する情報提供を行うことになった★フランス、航空ストにつき航空会社の体制を整え旅客に適切な情報を提供するため48時間前の公表を必要とするという法律が憲法審査会で承認され3月16日に発効した。我が国の労働関係調整法との対比を含め討議した★DBの子会社Euro Cargo RailとT3Mは1月11日より833m長、時速120キロ、週5往復のパリ・マルセイユ間の高速貨物輸送を始め、1月19日からルクセンブルグとペルピニャン間でSNCFのGeodis が850m長のトラック輸送列車の運行を始めたことに関しヨーロッパでの貨物分野での鉄道輸送事業の現状と展開について車両技術の観点をも含め議論した★インド鉄道の近代化に関する専門家グループのリポートが2月28日に鉄道省に提出され発表された。2012-2017の12次カ年計画に組み入れられることが予想され、橋梁、信号、車両、駅、PPP、土地利用、貨物および高速旅客回郎、プロジェクトのレビュー、情報通信、安全、人材、組織、資金などにつき15の提案を行っており、8兆ルピーに上る投資計画を我が国の技術輸出との関連で議論した★TRACECA(ヨーロッパ・コーカサス・アジア運輸回郎,黒海、カスピ海を経由し中国に至る))はEUが1993年に打ち上げ、途中各国による相互協定で進められ、2010年にフォーラムを開催、協調、資金調達や安全確保などを含め具体的プロジェクトが進行中でありEUとしてこれをサポートすることを表明したのを受けランドブリッジ計画などとの対比で検討した

 

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